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きのう?おとといかな? 朝夢を見て目を醒まして、なぜか急に涙が出てきまして・・・。
夢の内容はよく覚えていませんがそんな悲しいようなものでもなかったと思うし、最後に覚えている場面もそんな雰囲気ではないので、嗚咽するほど泣いてしまったことにびっくりしてしまいました。

で。
こういう激しい感情になったときにいつも思い出す小説があります。

山田太一という脚本家がいらっしゃいまして、ドラマの脚本などもされていて「ふぞろいの林檎たち」とかが有名ですが(ぼくは見たことがないのですが・・・)、彼の書いた小説にファンタジー3部作と呼ばれている作品があります。ファンタジーといってもラノベ的なものではなく、現代日本を舞台にして、現実と異世界(?)との交流を描いたものというか・・・説明がむずかしいですね(^_^;)

『飛ぶ夢をしばらく見ない』『異人たちとの夏』『遠くの声を探して』の3作ですが、たしかその3作目『遠くの声を探して』のなかで、「ほんとうの感情とはどんなものか?」という問いかけがでてきます。いま激しいと感じている感情は「本当の」感情の大きさに比べて本当に激しいものなのだろうか?世の中には自分の感情がほんの誤差でしかないほどの大きな感情が存在するのではないか? といったものですが、これまた説明が(^_^;)

この小説を読んでから、怒りや悲しみといった感情に耐性ができたというか寛容に接することができるようになった気がします。自分の感じている感情なんてまだまだたいしたことない、って感じで。

なんだかよくわからない文章になってしまいましたが、おすすめの小説ですので興味をもたれたかたはぜひどうぞ~。
ちなみに新潮文庫からでています。

参考リンク:アポリア9号「山田太一ファンタジー小説のフィルム的メタファー」

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